高齢者あんしん避難ガイド

災害が起きたらまず何を?高齢者と家族のための初動ガイド:安全確保と落ち着くための第一歩

Tags: 災害対策, 高齢者防災, 初動, 避難準備, 家族防災

はじめに:災害が起きた、その時どうする?

地震や台風など、いつ起こるかわからない災害は、誰にとっても不安なものです。特に、体力が心配な方や、すぐに動くことが難しい高齢者の方、そしてそのご家族は、「いざという時、まず何をすれば良いのだろう」と、大きな不安を感じることもあるかもしれません。

テレビやラジオで「落ち着いて行動してください」と呼びかけられても、実際に揺れや風雨の音を聞くと、どうしても慌ててしまうものです。しかし、災害発生直後の「初動」と呼ばれる最初の行動は、ご自身の安全を守るために非常に重要です。

このガイドでは、災害が起きたその時、高齢者の方が、そして離れて暮らす家族も含めて、どのように対応すれば良いのか、落ち着いて安全を確保するための具体的なステップを分かりやすく解説します。事前に知っておくことで、いざという時の不安を少しでも和らげ、適切な行動をとる助けになることを願っています。

災害発生直後のための「初動」ステップ

災害の種類(地震、台風、大雨など)によって取るべき具体的な行動は少し異なりますが、まず共通して大切なのは「落ち着くこと」です。そして、ご自身の安全を確保することが最優先です。

ステップ1:まずは身の安全確保(揺れや風雨がおさまったら)

ステップ2:自宅の安全確認(落ち着いてから、無理のない範囲で)

身の安全が確保できたら、次に自宅の状況を確認します。

ステップ3:信頼できる情報源からの情報収集

正確な情報を得ることが、その後の適切な行動につながります。

ステップ4:避難するかどうかの判断と準備

集めた情報や自宅の安全状況をもとに、避難が必要かどうかを判断します。

ステップ5:離れて暮らす家族との連絡(無理のない範囲で)

離れて暮らす家族がいる場合は、お互いの安否確認を行います。

初動で確認することチェックリスト

災害が起きた直後に、落ち着いて確認するための簡単なチェックリストです。ご家族と一緒に確認しておきましょう。

このリストを、目につきやすい場所に貼っておくことも有効です。

まとめ:日頃の準備が初動の助けに

災害発生直後の初動は、不安の中で行う難しい行動です。しかし、「まず何をするか」を事前に知っておき、ご家族や地域の方と共有しておくことで、いざという時に落ち着いて行動できる可能性が高まります。

今回ご紹介したステップは、災害対策の第一歩です。この「初動ガイド」を参考に、ぜひご家族で話し合い、ご自宅の状況に合わせた具体的な行動を確認してみてください。

もし、準備や計画について不安なこと、分からないことがあれば、お住まいの市区町村の役場にある防災担当の窓口や、地域の社会福祉協議会などに相談してみることも考えてみましょう。地域には、高齢者の防災に詳しい専門家や、支え合いの仕組みがある場合があります。

一人で抱え込まず、周囲に頼ることも大切です。日頃からの少しずつの準備と、正しい知識を持つことが、災害発生時の安全につながります。