高齢者あんしん避難ガイド

高齢者のための「マイ避難計画」の始め方:ご家族と一緒に確認すること

Tags: 高齢者, 避難計画, 防災, 災害対策, 家族, 準備, 持病, ハザードマップ, 相談先

災害への備え、何から始めれば良いのでしょう

大きな災害のニュースを見ると、不安になることもあるかもしれません。特に高齢者の皆様や、ご家族の介護をされている方にとっては、「もしもの時、自分はどうなるのだろう」「家族をどう守れば良いのだろう」といった心配があるかと思います。

どこへ避難すれば良いのか、持病の薬は足りるのか、避難所での生活はできるのか。考えるほどに、何から手をつければ良いのか分からなくなってしまうかもしれません。

しかし、もしもの時に慌てず、少しでも安心して行動するために、事前にできることがあります。それは、「マイ避難計画」を立てておくことです。難しく考える必要はありません。まずは、ご自身やご家族にとって何が必要か、一緒に話し合い、確認することから始めてみませんか。

このガイドでは、高齢者の皆様やご家族が、「マイ避難計画」を始めるための具体的なステップをご紹介します。少しずつ準備を進めることで、安心につながるはずです。

なぜ高齢者には個別の避難計画が必要なのですか

災害時の避難は、若い方や健康な方でも大変なものです。高齢者の皆様にとっては、さらにいくつかの特別な配慮が必要となる場合があります。

こうした高齢者ならではの課題を踏まえ、ご自身やご家族の状況に合った計画を立てることが、いざという時の命を守ることにつながります。

「マイ避難計画」を立てるための3つのステップ

では、具体的にどのように計画を立てれば良いのでしょうか。まずは、次の3つのステップで考えてみましょう。ご家族と一緒に話し合いながら進めるのがおすすめです。

ステップ1:『いつ』避難するかを考える

「避難してください」という情報が出たとき、いつ行動を起こすかを事前に決めておきます。

ステップ2:『どこへ』避難するかを考える

必ずしも指定の避難所だけが選択肢ではありません。ご自身の状況に合った避難先をいくつか検討しておきましょう。

複数の選択肢を持つことで、状況に応じた避難が可能になります。

ステップ3:『どうやって』避難するかを考える

避難先が決まったら、そこまでどのように移動するかを考えます。

高齢者ならではの備え:計画にプラスすること

「マイ避難計画」には、高齢者ご本人やご家族の健康状態、日々の生活に必要なものを加味した特別な備えを含めることが非常に重要です。

1. 持病・健康に関する備え

2. 介護用品・日常生活品に関する備え

3. 避難時の移動に関する備え

ご家族での話し合いと役割分担

「マイ避難計画」は、ご家族で一緒に考えることが最も重要です。

地域や自治体に相談してみましょう

一人で抱え込まず、地域の資源を活用することも安心につながります。

まとめ:今日からできる小さな一歩

「マイ避難計画」は、一度完璧なものを作ったら終わりではありません。時間とともに状況は変わりますし、必要なものも増えるかもしれません。定期的に家族で話し合い、見直していくことが大切です。

まずは、難しく考えすぎず、今日からできる小さな一歩を踏み出してみましょう。

こうした小さな行動が、いざという時の大きな安心につながります。このガイドが、皆様の「マイ避難計画」を始めるための一助となれば幸いです。