高齢者あんしん避難ガイド

高齢者のための災害後自宅再建ガイド:安全確認から片付け、公的支援まで

Tags: 災害後, 自宅再建, 高齢者, 片付け, 公的支援, 被災, 罹災証明書

災害からご自宅へ無事にお帰りになった皆さま、まずは本当にお疲れ様でした。ほっと一息つく一方で、被災したご自宅を見て、これからどうすれば良いのか、片付けや修理、生活再建について不安を感じていらっしゃるかもしれません。

このガイドでは、高齢者の方やそのご家族が、被災したご自宅での生活を再建するために必要なことについて、安全確認から片付け、そして受けられる可能性のある公的な支援まで、順を追ってご説明します。

災害から自宅へ戻る前に確認すること

安全が確認されるまで、決して急いで自宅に戻らないでください。二次的な災害に巻き込まれる危険があります。

自宅に帰宅した後の安全確認

自宅に戻られたら、まずは安全を確認することが最も重要です。ご自身の安全を確保しながら、落ち着いて状況を確認しましょう。

建物の外観の確認

建物の内部の確認

【注意】 少しでも危険を感じたら、無理に立ち入らないでください。専門家や信頼できる工務店に相談し、安全が確認されるまで待つことも必要です。

電気、ガス、水道の確認

片付けを安全に進めるために

被災した自宅の片付けは、体力的に大きな負担がかかります。高齢者の方だけで無理に進めず、ご家族や地域のボランティア、専門業者などの協力を得ながら、安全に配慮して進めることが大切です。

片付けの準備と服装

片付けの進め方

利用できる公的な支援制度

災害で被災された方のために、国や自治体、社会福祉協議会などによる様々な支援制度があります。どのような支援があるのかを知り、積極的に活用しましょう。

被災証明書・罹災証明書

主な支援制度の例

これらの制度は、被害の程度や世帯の状況によって対象や支援内容が異なります。詳細は、自治体の窓口やウェブサイトで確認するか、相談してみましょう。

どこに相談すれば良いか

一人で悩まず、まずは相談してみてください。

ご家族やケアマネジャー、民生委員など、普段から関わりのある方にも相談してみることをお勧めします。

心身のケアも大切に

災害による経験は、心にも大きな負担となります。不安や疲れを感じるのは自然なことです。

まとめ

被災したご自宅の再建は、時間と労力がかかる大変な作業です。高齢者の方が全てを一人で抱え込む必要はありません。ご家族や地域の方々、行政や専門機関の支援を積極的に活用してください。

この記事でご紹介した情報が、皆さまの災害後の生活再建の一助となれば幸いです。落ち着いて、一つずつ、できることから進めていきましょう。そして、何よりもご自身の安全と健康を第一に考えてください。